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仏様と私
仏画との出会いと…言うと仰々しいのですが、小さい頃、お箏のお稽古を一か月間頑張ったご褒美に、小学館の「世界の童話」を買ってもらっていました。第5巻の中の「ちゅうじょうひめ」が大好きなお話で、その挿絵に描かれている絵が、私の記憶の中で一番古くて、思い入れのある仏様の絵です。
お話しのクライマックスは、姫が蓮の茎から引き出した糸を草花にかけると、糸が様々な色に染め上がり、その糸を織ってできた「はすのまんだら」挿絵として描かれていました。
「清美 和浩、」の「和浩」は弟の名前です。
弟は、両親より先にこの世を去りました。 親より先に逝くことは親不孝と言われます。 「弟は、私よりも、ずっと社会の役に立つ親孝行な人間なのに…」という理不尽な気持ちを、救ってくださったのが地蔵菩薩様の存在した。そして鬼子母神のお姿は、母が弟を守っているかのようでもありました。
仏画を描くことで、整理しきれない気持ちが救われました。そして、弟と、後を追うように他界した両親の供養にもなっています。
両親に買ってもらった絵本の思い出を心に、心を込めて描いています。
ベース和浩 クリエーターきよみかずひろ、
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